1才8ヶ月のプードルが右後肢を痛がって着地できない症状で来院しました。レントゲンを撮ると大腿骨頭に血液が行かなくなって壊死・変形するレッグ・カルベ・ぺルテス病でした。壊死した所を写真のように切除しましたが、筋肉が細くなっているため、リハビリをオペ3日後から始める予定です。
筋肉が無くなるまでに手術した方が、回復が早くなります。
ヒザのお皿が内側に脱臼する病気は、小型犬ではよくみられます。重症度が4段階ありますが、大部分は3,4度の重症になってから手術をされる方が多いです。1,2度の比較的軽症のうちに手術をすれば、高齢になってからの膝関節炎を予防できますので、早期の手術をおすすめいたします。今回は重症のため、4つの方法を組み合わせた手術をしました。翌日には退院です。
富士フイルムVETシステムズKKが、血液検査の測定基準値を一部(5項目)変更いたしました。
コレステロールなどわずかに変更された項目もありますが、ALPだけは大きくかわります
ALP(1歳齢以上) 犬 旧254以下→新89以下
ALP(1歳齢以上) 猫 旧165以下→新58以下
ALP(1歳齢未満) 犬 旧69~333→新24~117
ALP(1歳齢以上) 猫 旧77~358→新27~125
'20年11月6日から検査の時にお渡ししている血検ファイルの中に変更された基準値を同封しておきますので、参考にして下さい。