10年近く前から、尿管に石がつまって腎不全で亡くなってしまうネコが、たまに見られるようになりました。
写真(4月12日)は右腎と右尿管、尿道に結石がつまって来院された8歳のネコです。エコーでは左腎にも小さな石が1つありました。すぐに手術で摘出するのが流行りつつありますが、大部分は食事療法・薬と水をたくさん飲ませることにより、回復させることができます。
運悪く石のつまり具合によっては、尿がでなくなり、腎臓を悪くしますので、食欲がなかったり嘔吐する場合は、早めに御相談して下さい。
写真のネコは、5日後の17日に来院された時は、尿道の石はなくなり、尿管の石も膀胱へ移動しつつあり数も少なくなっていましたので、経過観察となりました。
コロナがでてから、診察時間を少し早くから始め、少し遅くまで診察しておりますが、もうしばらく継続いたします。密を避けるためです。
開院当初は、交通事故(車、電車)による中型犬の大腿骨折等が多かったですが、20年位前からでしょうか、骨折といえば落下による小型犬の前腕部遠位の骨折が主となりました。
今回は、自転車事故によるミニチュア・シュナウザーの前腕中央部の骨折でした。尺骨が皮膚を突き破っていましたので、当日に手術を行いました。翌日退院で、1ヶ月後にステンレスのピンを抜く予定です。手術後のレントゲンは詳細参照。
プードル・チワワなどの小型犬は、抱いていて落下するだけでも骨折することがあります。4本足をそろえて下におろす様にして下さい。又、日頃から散歩などで運動して、適切な食事を与え、体を鍛える様にしましょう。