12歳のフレンチブルドッグが重症の腹膜炎になりました。腸もほとんどヌルヌルしており腹膜全域に炎症が広がっていました。
切開後、腹壁と皮膚を縫合して15㎝位の穴をあけ、腸が出ないように皮膚を数ヶ所縫合しました。1日2回以上500㎖以上の生理食塩水で腹腔内を洗います。滅菌ガーゼと紙おむつも1日4回以上交換です。
今日で14日目になりますが出血や濁った液は少しづつ少なくなり、透明の液が回収できるようになりました。食欲もありますので16日には退院予定です。子宮蓄膿症と大網にできた腫瘍の手術も無事終わっていますが、予後は今の段階では不明です。
ペットホテルの犬は1日2回ドッグランに出しますが、暑さ対策として高密度ポリエチレン製のシェードネットを付けました。水をかけることにより、去年まで使っていたヨシズよりもさらに快適に過せそうです。
今年の夏の暑さは異常です。未開発地域への経済的進出を中止し、増えすぎてしまった人口を減らすか、酸素・水のある他の惑星を見つけないと、人類の明るい未来はないかもしれません。
高齢ネコの便秘は食事の変更だけで大部分が治るようになりました。そのため、5~6年位は巨大結腸の手術が無かったのですが、久しぶりにありました。手術前のX線(写真の日付は7月5日になっていますが、レントゲンを撮影したのは6月22日です)と切除した結腸は詳細の写真をご覧下さい。ソノサージ等が無かった時代は糸で血管をくくるのに時間がかかりましたが、医療器具の進歩で短時間で手術を終えることが出来ます。
巨大結腸症の原因は骨盤骨折・骨奇形・腫瘍のない場合は、わからないことが多いです。2日後には退院しました。