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会陰ヘルニア('21.1.19)

 犬の寿命が延びたため、高齢になるとでやすい病気が増えてきました。特に去勢手術をしていない犬には、前立腺肥大・肛門周囲腺腫、そして会陰ヘルニアが発症することがあります。お尻の筋肉が破れて腸や膀胱などが出てしまう病気です。32年位前は年に1頭位しかありませんでしたが、高齢化と共に年々増え続け、7~8年位前?からは会陰ヘルニア手術のない月はほぼ無くなりました。
 不妊手術をしていないと、卵巣・子宮の病気(特に子宮蓄膿症)・乳癌のリスクが高まります。不妊・去勢手術をして飼主のいない仔たちをつくらない様にすると共に、ホルモン関係の病気を予防しましょう。

 治りにくい病気・難しく再発しやすい手術には、さまざまな投薬・手術法が出てきます。会陰ヘルニアもそのひとつで、とんでもない手術法(キトサンを挿入、閉鎖孔にテープを通すなど)が発明され、すぐに消えていきました。少しの経験で自信をもって発信する人が、薬品メーカー・学医と結びつくと、患者さんには気の毒なことになります。

別所動物病院
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