フィラリア症とは、蚊に血を吸われて肺動脈・心臓内に虫が入ってしまう病気です。
開院当初は、フィラリアの犬だらけでした。
ベナケーバといって血尿を出してすぐに亡くなってしまう仔もいます。
頚静脈からブラシなどを入れて心臓内の虫をとる手術もよくあり、週2回続いたこともありました。
20年位前からミクロフィラリア(フィラリアの仔虫)のいる犬はあまりみなくなり、ベナケーバの手術も7年前を最後になくなりました。
しかし、抗原検査をするとフィラリア親虫のいる犬は今でもたまにいます。
おそらく野生の犬科動物の血を吸った蚊に吸血されたのでしょう。
予防薬の普及で激減したとはいえ、まだまだフィラリア症はなくなっていません。
年に1回の注射や月1回の飲み薬で予防しましょう。